コイン★悪い男の純情
「早く帰って。そやないと、警察に強姦罪で訴えるで」


「お父ちゃんのあほ」

 
 勇太が前崎を睨み付けた。


 「あほんだらは、お前やないか。もう、ちょっとの時に帰ってきやがって」

 「早く帰りいな」

 「わかった。わかった。今日は邪魔が入ったから、これで帰るわ。そやけど、あの写真は作りもんやないで。嘘や思たら、あいつに聞いてみ」

 「帰って。あんたの顔なんか見たないわ」

 「わかったわ。そやけど、あの女は、ええ女やったなあ。俺かてあんな女やったら欲しいわ」

 「勝手にしたらええやんか。早く帰って」

 「お父ちゃんなんか大嫌いや。はよ、帰れ」
 
 「帰れ言うたら、帰れ」
 「お父ちゃんなんか、帰れ」
 

 「今から、帰るとこや。そやけど、あの女は、ええ女やったなあ」


 前崎は、やっとの事で帰って行った。






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