コイン★悪い男の純情
 (終わった!)



 (花道を飾るとまでは行かないが、すれすれ合格点で、無事最後の仕事を終える事が出来た。これで、きっぱりとこの仕事から足を洗おう)



(警察のやっかいにならなくて、本当に良かった。これからは、何か堅気の仕事を探そう)



 純一はそれなりの充実感を噛み締めながら、マンションへと足を急がせていた。



 途中、純一は1〇〇円硬貨を上に放り上げ、それを右手で左手の上に乗せた。



 コインは裏を指していた。






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