恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「逃げなくてもいいのに・・・」


紫苑は腰にバスタオルを巻いた姿で追い駆けて来る。



「来るな!!」


「何??Tシャツは要らないの?」


「えっ!?」


私はそばにあった鏡に自分の姿を映す。
Tシャツを脱ぎ、上半身はブラジャーだけ。



「いい目の保養になっていいけど・・・」


紫苑は私の背後に立ってふわりと笑う。



「そのTシャツを返せ!!」

紫苑の右手に持っていた私の脱ぎ捨てたTシャツを奪い返そうと手を伸ばす。


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