恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~
「大丈夫?お姉さん」



警官姿の光貴君が私の元にやって来た。



「…どうしてあなたがここにいるの?」



「分かってるクセに…俺が怪盗・マロングラッセだって・・・」



「…!!?」



私は光貴君の帽子を奪った。



彼の背にある窓が月明かり照らされる。



彼は私から懐中電灯を奪った。



「…」



弱い三日月の光だけでは…彼の顔が見えないーーー・・・



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