摩天楼Devil
「違う。秘書だもん。自営業だろうけど、秘書は秘書!……それにセンチュリーMarketの仕事の一部に携われるかもしんないんだよ!」


センチュリーMarketは、パパもママも利用したけとがある通販会社。


彼女もその名に弱いみたい。


「いい?通学気分で行くんじゃないわよ?」


今度は娘の心配より、迷惑かけないか、の方が不安みたいだ。


「大丈夫!行ってくるわね!」


私はママに元気よく手を振って、パンプスの踵を鳴らした。
< 14 / 316 >

この作品をシェア

pagetop