摩天楼Devil
ただ、その間も遊びには行ってた。
ある日のこと。
いつもみたいに、特別に準備中のときから、中で過ごさせてもらってた。
「おばさんは?」
カウンターにはおじさんしかいなかった。
「ああ、実は――」
ガッシャーン! と奥から何かが落ちる音がした。
「ち、ちょっとヒナちゃん!!」
と、おばさんの声。
――ヒナ?
「ああ、全くドジな子でさぁ」
おじさんはやれやれと首を振る。
何があったのか、予想はついたらしい。
「子どもいたんだ?」
「まぁ、似たようなもんさ。子どもできなかったんだけど、アレが娘みたいなもん。
実は、かみさんが階段でコケて、片方の手首を捻挫したんだ。そしたら、ヒナ……姪が手伝うって言い張ってな」
「ふーん。見返り求めてんじゃない?」
俺は完全に冷めた見方をした。
その、ヒナとかいう、おじさん達の姪に対して。
「そうかもなぁ。ワガママな子だから」
ある日のこと。
いつもみたいに、特別に準備中のときから、中で過ごさせてもらってた。
「おばさんは?」
カウンターにはおじさんしかいなかった。
「ああ、実は――」
ガッシャーン! と奥から何かが落ちる音がした。
「ち、ちょっとヒナちゃん!!」
と、おばさんの声。
――ヒナ?
「ああ、全くドジな子でさぁ」
おじさんはやれやれと首を振る。
何があったのか、予想はついたらしい。
「子どもいたんだ?」
「まぁ、似たようなもんさ。子どもできなかったんだけど、アレが娘みたいなもん。
実は、かみさんが階段でコケて、片方の手首を捻挫したんだ。そしたら、ヒナ……姪が手伝うって言い張ってな」
「ふーん。見返り求めてんじゃない?」
俺は完全に冷めた見方をした。
その、ヒナとかいう、おじさん達の姪に対して。
「そうかもなぁ。ワガママな子だから」