摩天楼Devil
ご一緒に、と誘うつもりだったが、彼は、
「ええ、いただきます。会社で」
「か、会社……?」
「仕事が残っているんです。お二人をお送りいたしましたら、すぐに戻らないと」
木島さんはいつもの、キリッとした真顔に戻ってた。
「はぁ……お疲れさまです……」
と、小声で返しながら、二人に分からないよう、膝の上で手を握りしめた。
――あ、篤志さんと、二人きり……
初めてじゃないのに、なんでだろう?
――不安で仕方ない――
先ほどの、妖艶に見据えてきた彼の顔を思い浮かべた。
が、すぐに首を振り、ハンバーガーとポテトのことを、嬉しそうにしてた表情の方を、思い浮かべた。
――へ、変に意識しちゃだめ。
ただ、ご飯食べるだけなんだから……!
緊張と恐怖心と戦いながら、窓の外を眺めてた。
しばらくして、あるマンションに着いた。
「ここの一室を借りてるんだ」
と、車から降りてすぐに、彼は私の肩を抱いた。
またまた、妙に意識してしまう。
そんな状態で、木島さんの運転する車は、本当にあっさり去ってしまった。
「ええ、いただきます。会社で」
「か、会社……?」
「仕事が残っているんです。お二人をお送りいたしましたら、すぐに戻らないと」
木島さんはいつもの、キリッとした真顔に戻ってた。
「はぁ……お疲れさまです……」
と、小声で返しながら、二人に分からないよう、膝の上で手を握りしめた。
――あ、篤志さんと、二人きり……
初めてじゃないのに、なんでだろう?
――不安で仕方ない――
先ほどの、妖艶に見据えてきた彼の顔を思い浮かべた。
が、すぐに首を振り、ハンバーガーとポテトのことを、嬉しそうにしてた表情の方を、思い浮かべた。
――へ、変に意識しちゃだめ。
ただ、ご飯食べるだけなんだから……!
緊張と恐怖心と戦いながら、窓の外を眺めてた。
しばらくして、あるマンションに着いた。
「ここの一室を借りてるんだ」
と、車から降りてすぐに、彼は私の肩を抱いた。
またまた、妙に意識してしまう。
そんな状態で、木島さんの運転する車は、本当にあっさり去ってしまった。