摩天楼Devil
「え、えーと……あ、あれ!」


と、真悠子とよく寄り道する店を指さした。


数分後、紙袋を持って、車に戻った。


木島さんがドライブスルーの経験なかったので、篤志さんと店内まで入ったんだ。


――マク〇ナルド


「……これが一番落ち着きます……」


二人に笑われるのを覚悟で言った。


「そうだな。確か、暇つぶしに借りてたDVDもあるし、見ながら、ディナーとするか」


この時、彼は本当に嬉しそうに微笑んだ。


無理に、私に合わせてくれた、というわけではなく、本音らしかった。


すると、木島さんも珍しく、わずかに笑ったように見えた。


篤志さんは気がついてなかったけど。


「社長はもちろん、藤堂雅彦様も、そういったファーストフード店は嫌っておられました」


「そう。それで、俺にも兄さんにも食べるな、って。

兄さんは知らないけど、俺は内緒で食べてたよ。最近は、なかったから久しぶりなんだ」

へー、そうなんだ、と新たな一面を知れて、嬉しくなった。


でも、すぐにあることを考え、一気に不安になった。


「き、木島さんの分もありますから、あの――」


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