摩天楼Devil
「あんた、昨夜どこにいた!?説明できる?いいえ、できないわよね!信じられないわ……親に嘘吐いて、男の人と……」


ママは口を押さえた。

目は潤んでる。


「ご、ごめんなさい、ママ……でも、私達は真剣に……」


「真剣?あらそう!なら、これは何!?神崎社長は何と言ったと思う!?」


私は、俗にいう手切れ金だと思ってた。


「別れろ? 近づくな?」


「いいえ、頭を下げたわ」


考えつかない回答に、言葉を失った。


「あの人、こういったわ。慰謝料だって。娘さんを傷物にしてしまい申し訳なかった、って。

監督不届きだったって。まさか、火遊びに女子高生になんて、手を出すと思わなかったって!」


ママは彼女らしい反論したらしい。


訴えてやる、と。


「そしたら、急に態度変わったわ。娘さんが傷物だって、世間に恥を晒すんですか? 金目当てに寝た女子高生と言われるでしょうね、って。

それで、母親として平気ならどうぞ。旦那さんの仕事にも影響出るでしょうねぇ、ですって」


ママはヤケを起こしたように笑い、すぐに真顔に戻ると続けた。


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