∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
それは見計らったかのようなタイミングだった。
告白場面真っ最中。
麻生先輩と向かい合う女の人の声はとても高くて、かわいい。
きっと……姿も声と一緒で顔もかわいいんだろうな。
そんな人といれば……男の人は絶対好きになるよね……こんな、女子力ないあたしより……。
こんな子供みたいなあたしより…………。
そう思えば、ズキリと胸が痛みはじめる。
いやだな。
息がつまる……苦しいよ…………。
麻生先輩、どう答えるのかな……。
彼女がいるからって、言う?
それとも、その人と付き合う?
「ぼくは…………」
麻生先輩が口をひらいた瞬間だった。
「!!」
あたしは、目を疑った。
思わず息を止めてしまう。
だって……だってね…………女の人はつま先立ちになって、麻生先輩の首に細い腕を巻きつけて…………。