∮ファースト・ラブ∮ *sugary*【番外編】
頭がズキズキする。
胸がちくちくする。
「手鞠ちゃん…………」
「…………っつ!!」
いやだ!!
麻生先輩と別れたくなんてない!!
呼びかけてくれる葛野先輩を背中に残して、あたしは勢いよく走った。
裏庭に行って、麻生先輩に昼間はごめんなさいって謝ろう。
でもって、まだ望みがあるのなら、彼女でいさせてくださいってお願いしよう。
だって、だって…………あたしの王子様は麻生先輩しかいないんだから!!
*****
走って、走って……。
やっとのことで裏庭に着いた。
視線の先に、ふたつの影があった。
麻生先輩だ。
女の人の顔は……ちょこっと遠いからわかんないけど、スタイルよさそう。
ある程度、ふたりの話を聞ける距離まで近づくと、大きな木の陰に隠れた。
「麻生くん、好きなの……あの……付き合っている子がいるっていうのはわかってるけど……でも……この気持ちは、彼女さんにも負けないっていう自信があるの。
お願い、付き合ってください」