それでも…信じてる
それから1週間、私は学校を休んだ。
誰とも会いたくなかった。
今は誰かを信じることなんてできない。
「佳奈、話がある」
お父さんに呼ばれた。
「また転校することになった。ごめんな。お父さんの転勤が決まってしまって。今回もいつ戻ってこられるかわかんないんだ」
「いいよ、お父さん。
じゃあ、準備してくるね」
お父さんもお母さんも不思議そうな顔をしてた。
あの頃は凄く嫌がってたもんね。
だけど今は違う。
また離れられる。