もっと早く逢えていれば良かった
引っ張られて着いた所は保健室だった。


「なんで?」


「なんで、って苦しそうだったから」



そういえば、少し息がしにくい感じはする。
顔に出てたかな?


「大丈夫だよ?苦しくないよ?」


あまり心配かけたくない。
それに、涙架ちゃんともっと話したいし。



「そっか?無理してんじゃねぇの?」


「ううん、全然無理してないよ!!早く教室戻ろ?休み時間終わっちゃう」


「………分かった」



昴の腕を引いて教室に向かう。








でも、これくらいって思っていたのが馬鹿だった。











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