Go to the...
  


    *

外から帰ってくると、おばさんが居た。

「雪降ってきたわねぇ~。」

さっきまでの涙とは変わって、
笑顔であたしと君を迎える。

「はい。かなり寒いです。」

あたしも笑顔で返す。

「今日から3日間うちに泊まって。」


「え・・・でも・・・。」

お父さんが・・・許してはくれない。
あたしと君を邪魔するのは、
あたしと血のつながった、お父さんだった。


「いいのよ。お父さんには言っておいたわ。」


君との一分、一秒が愛おしくて。

 少しでも伝わればなって手紙を書いた。

   あたしが君への
    「大好き」
      と
   「ありがとう」


 伝えきれずにいた君への想い。



 今なら伝えられる。

  『ありがとう』




  『大好きだよ』



たぶんあたしが書く最後の手紙




  『さよなら』


 
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