Go to the...
    *

ボクの衝動が抑えきれずにキミの腕を引っ張った。

「行かないで・・・。」

「どうしたの?」


心臓が早く動いて、体温が上がっていくのが分かった。

ドク・・・ドク・・・ドク・・・。

窓から冷たい風が入ってきてキミの長い髪が揺れた・・・。

「寒いや・・。」

窓を閉めにいったキミの姿をボクはもう・・・



見ることが出来ないんだろう・・・。

ボクの瞳に映るキミはとても輝いて・・・
ボクは心を奪われた。

「外に行こうか?」

そういって、支度を始めたキミ。

ベットの上にキミからの手紙を見つけた。

でもその手紙はボク宛だったけど、見たことのない



   【手紙】


       だった。
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