Purewhite Devil

道案内

図々しくも第二音楽室でご飯を食べてからは、またしても図々しく週に二回はお邪魔している。


週二回は優樹菜が徹先輩とお昼を一緒に食べるから、私はいつも違う友達と食べていた。


でも今は泉堂君と一緒にお昼を食べている。


一緒になんて仲良くって感じではないけど。



「んじゃ、私徹のとこに行ってくるねぇ」

「はぁい、行ってらっしゃぁい」



そう返事をした私の顔をマジマジと見てくる優樹菜。


優樹菜はわざとらしく目を細め、少し顔を近付けてきた。



「最近お昼別々の時なぁんか嬉しそう」

「は?」

「私が教室に戻って来てもいっつも居ないしさ、何処で食べてんの?」



内心心臓バクバクだった。


別に疚しい事は何もしてないけど、誰にも知られたくなかった。



「色々だよ。中庭とか他のクラスの友達のとことか、食べる場所は決まってないよ」



これ以上喋ったらバレそう。



「ほらっ!愛しの徹先輩が食堂で優樹菜の事待ってるよっ!!」



私は優樹菜を教室から追い出すように背中を押した。


優樹菜の姿が見えなくなり、私は大きく溜め息をついた。






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