Purewhite Devil
「付き合ってないし、お昼も一緒にいなかったから」

「そこまで頑なに隠さなくてもいいじゃん」

「隠すも何も本当の事だし」

「えぇーつまんないのぉー」



優樹菜は一気に私に関心がなくなったのか、さっさと授業の準備をし始めた。


優樹菜は本当わかりやすい性格してるよ。


伊集院先輩とは連絡は取っているけど、別に至って普通だ。


好きだと言われたけど別に付き合ってほしいと言われた訳じゃない。


これって告白って言うの？


それは違う様な気がするんだよね――。


それに今さらその事を蒸し返してまで話したくない。


伊集院先輩もあれ以来好きだの何だの言ってこないし、ただの気まぐれだったのかもしれない。


それともからかって面白がってたのかな？


そんな事よりも体を包みこんでくれるような柔らかな風が気になってしょうがない。


最近はその風の心地よさを感じる事が増えた。


それと同時進行の様に私の夢遊病の様な症状も悪化している。


いつか知らない間に自分は死んでしまうんじゃないかという恐怖に脅えている。


誰に助けを求めていいかも分からない。






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