Purewhite Devil
今日も数学の補習を受け、一人みんなよりも遅い下校になった。
数学の先生に嫌われる様な事したかな――って思うくらい最近は抜き打ち小テストばっかりだ。
そして毎回見事に補習になる私。
この馬鹿さ加減に自分でも呆れるよ。
暗くなり始めたしお腹も空いたし、急いで帰ろう。
急いで帰ろうと決めた矢先の事だった。
気付けば私の足は止まっていた。
公園のベンチのところで同じ制服を着た男女がキスをしていたから。
ベンチに座る男の前に立って体を屈めている女――あれって須藤さん――だよね。
他人の生キスなんて初めて見た。
これ以上見てたら流石に失礼だよね。
見なかった事にしてさっさと帰ろうとした時、キスをしていた二人の顔が離れ、男の顔が露になった。
心臓が――止まってしまいそうだった。
「薫君――」
数学の先生に嫌われる様な事したかな――って思うくらい最近は抜き打ち小テストばっかりだ。
そして毎回見事に補習になる私。
この馬鹿さ加減に自分でも呆れるよ。
暗くなり始めたしお腹も空いたし、急いで帰ろう。
急いで帰ろうと決めた矢先の事だった。
気付けば私の足は止まっていた。
公園のベンチのところで同じ制服を着た男女がキスをしていたから。
ベンチに座る男の前に立って体を屈めている女――あれって須藤さん――だよね。
他人の生キスなんて初めて見た。
これ以上見てたら流石に失礼だよね。
見なかった事にしてさっさと帰ろうとした時、キスをしていた二人の顔が離れ、男の顔が露になった。
心臓が――止まってしまいそうだった。
「薫君――」