龍と虎
「修。何隠してんだよ。」

「えっ!?何も!!」

「ウソつくなよ。何で龍が俺と同じ頭なんだ?」

「さぁ?」

「修。屋上行くか…。」



俺は修を連れて屋上に来た。



「加賀美と連絡が取れない。龍も亮もみんな変だ。隠してる事あんなら言った方が身の為だぞ。」



半分脅して聞き出した『虎狩り』の事実。



龍は…。



俺のダミー?



「修!!龍は今日来てるか!?」

「来てない…。」



ヤバくね!?



「加賀美んとこ行く。修は真里奈を見張ってろ!!」

「虎太君!!退学になったらダメだよ!?みんな悲しむ…。」

「わかってるよ。」



俺の為に動いた奴らの為に。



頭を使おう。



「加賀美。聞いたぞ。」

「誰が喋ったんだよ…。」

「俺に黙ってるとはいい度胸だな♪それより誰に遣られた!?」

「あれから調べた。山崎だな。」

「またあいつかよ…。」



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