モノクロ*メランコリック


顔を真っ赤にした私を見て、シロはすぐにハッとしたような顔をした。

そして、何故か辛そうに眉を寄せる。


……シロ?


カタン、とお皿にスプーンを置くと、彼は席を立つ。

食べ終わったお皿を持って、台所へ行こうとする。


…その途中で、混乱する私の頭に、ぽん、と手を置いて。


「…ごめん。冗談」


私より困ったように言うから、ますます私は混乱した。


…わかんない。

ほんとにほんとに、わかんない。


『……嫌だって、言ったら?』


シロが何を考えて、そんなことを言うのか。

何を思って、私を見ているのか。



『ホットケーキだけは、特別。美愛子にしか、食べさせたことない』

『真白がそういう『意地悪』をするのは、あんた限定だけどね』

『美愛子の顔見てると、いじめたくなる』

『俺と付き合ってるって思われるの。嫌だった?』



……色んな言葉が私を混乱させて、ぐちゃぐちゃになる。

私は、どれをどう受け取ればいいのかしら。



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