甘くて切なくて、愛おしくて
翌日はこれでもかっていうくらいの大雨で。
でも雨なんかちっとも嫌じゃない。
自分の気持ちがはっきりするとこんなにも気持ちがいいっていう事をあたしは初めて知った。
この気持ちを教えてくれたのは沢城さん。多分本人は何も知らないとは思うけど。
晴れ晴れとした気持ちのままエレベータに乗るとユウキ君が端っこに立っていいた。
「おはよう、ユウキ君」
「..はよ」
小さく返事をして下を向く。
どうしたんだろう?何かあったのかな?
「どうかしたの?ユウキ君」
「蝶花、お前昨日父さんと一緒にいた?」
「え?何で?」
「何かいつもと違ったんだ、何かいい事あったのかな?」
それって、あたしと帰った事が嬉しかったから!?いやいや、そんなあたしってば何を考えて..
「お前、頭大丈夫かよ」