甘くて切なくて、愛おしくて



迎えた誕生日当日はカーテンを開けると、街中が白く染まっていた。都内では雪が降っても積もるのは珍しく、テレビを付けるとニュースキャスターが雪について詳しく伝えている。


どうやらこの積もった状態は暫く続くらしい。



“明日夜7時に”


ふと、昨日来たメールを思い出した。絵文字も何もないそっけない、男の人らしいメールは、業務連絡だと分かっていてもやっぱり嬉しくて。大した用事でも何でもないのに保護してしまった。


ユウキ君が何を欲しいか、必死に家の中を思い出してみる。確かこの前行った時ゲームしてたよね。ゲームソフトにしようかな?先月あのシリーズの新しいソフトが発売になってみたいだし。でも持ってるかな?






鼻歌を歌いながら準備をして街にでる。

目的地は電車で二駅の所にある巨大なショッピングモール。
そこには子供服や本屋さん、レストランに電気、家具屋さんまで入っていて。
この辺に住んでる人なら誰もが此処を知っている場所だ。


最初に電気屋さんに向かうと、目を付けていたゲームソフトを見付けた。これにしようと思った所でもしも既にこれを持っていたらと、つい手が止まってしまう。


他にも色々見てみよう。









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