甘くて切なくて、愛おしくて
それからまた笑い合って、ユウキ君の部屋を出た。
「今日は悪かったな、プレゼントまで..」
「いいえ、あたしも楽しかったですし。逆にすみません、家族の大事な日なのに」
テーブルの上にはまだ食べ終えた食器が並んでいて、片付け始める沢城さんを手伝う。
「本当は..」
「え?」
「本当は毎年、飾るんだ、写真」
運ばれた食器を洗いながら沢城さんが言う。洗剤の泡が中に浮かんで消える。
「でも、今年はお前が来るから写真はいいってユウキが言ったんだ」
「そうだったんですか」
「ありがとな、嬉しかった」