甘くて切なくて、愛おしくて
でもそれでよかったのかもしれない。
これ以上あそこにいたらもっと大きなミスをするかもしれなかったし。
3時を過ぎたこの時間帯の電車はサラリーマンは少なく、比較的どの車両もすいている。
乗り込むとすぐに電車は動き出した。
最寄駅から30分、電車に揺られて少しだけ眠ってしまったみたい。
瞼を開くとちょうど自分が降りる駅に着いていて、少しだけ慌てて電車を出た。
改札を通って駅を出てゆっくり歩く。
小学生の子達が楽しそうにランドセルを揺らしながら走っていく姿が目に入った。
その後ろを追いかけるのは女の子で。
どうやら男の子達が女の子をからかったらしく、怒鳴り声を上げて追いかける。
小さい頃、あたしもあんな風だったなと思って小さく笑ったそのすぐ後だった。
「んだよ、お前に関係ないだろ!?」
「だってこいつ入学式の時さ...」
「っるさい!!」