甘くて切なくて、愛おしくて
なんだろう、ちらりと声のする方に視線を小さな公園に向けると、またも小学生達が群がってる。
しかもこっちはかなり激しい言い争いをしてるみたい。
「あ、」
声を上げた瞬間男の子が一人、体格の大きい男の子に向かって走る。
後ろにいた男の子たちはみんな二人のやり取りをみながら笑っていた。
「やんのかっ!つかお前知ってんのか?うちのマンションはな、住んだ人順に偉いんだぞ!」
「そーだ、お前ちゃんとタケちゃんとこに挨拶してないだろ?ほら、頭さげてお願いしろよ!!」
「誰がお前達なんかにお願いするかよっ!!」
聞き覚えのある声。
その子が叫んだのが合図になったのか、さっきまで見ていた周りの男の子たちも一斉に喧嘩に入って来た。
こ、これってちょっとまずいんじゃないの?
慌てて公園に入った。
「こら、何やってるの!?」