甘くて切なくて、愛おしくて
少しだけ大きな声で叫ぶとみんながいっせいにあたしの方を見た。
やられて傷だらけになったその男の子も一緒に。
その声の主はやっぱり見覚えのある子で。
「君は..」
よく覚えている顔をした男の子があたしと目が合った瞬間に
下を向いた。
「これは、えっと..行こうぜ」
「お、おう!」
グループのリーダーぽい子が仲間に声をかけて公園を出て行った。
「ちょっと、君達」
追いかけようと反対を向いたあたしに
「いいんだよ」
少し投げやりのような声で呟いた。
「言いたいヤツには言わせとけばいいんだ」