甘くて切なくて、愛おしくて
「それでさ~」
「え~本当に?」
「ここなんですが」
「ちょっと待って、そういう場合は...」
騒がしいランチタイム。
今日は少しだけ余裕があったので美香子と最上階にある社員食堂に
やってきた。
うちの社内食堂はちょっとした有名で、バランスの取れたメニューは女子だけではなくメタボ気味な男性社員にまで人気がある。
その人気メニューは本にまでなって全国書店で発売されている。
今日の日替わりランチを美味しそうに食べながら、美香子がとんでもない言葉を口走った。
「あの人、絶対にあんたの事狙ってるよね?」