この場所で。





「…………だ、だれ……」



薄暗くて顔はよく見えないけど、金髪の少し長い髪を綺麗にセットした男の子だった。


スリッパの色は……緑だから2年だ。



「オハヨ」



その子は私に話しかけた。


そしてゆっくり近づき目の前でしゃがむと……



「……お誘い?」



と言って、しりもちをついた拍子にめくれたスカートを指差す。



「ちが……っ」



カーテンの隙間から入る光で、その子の顔がはっきりと見えた。



確かこの子は……










< 4 / 59 >

この作品をシェア

pagetop