Quiet man
・・・・ピッ、



「・・・、ウッ・・ぐッ」



言葉を発しようとすると、

下から酸っぱいものが込み上げ

その場で吐いてしまっていた。



『もしもし? ゴオ君!?

どうしたの? ・・大丈夫!?』



ゲホゲホ云いながらもようやく

壁の角に寄り掛かり、

落ち着こうと彼と話をし出した。




「ヨウちゃんか・・悪い。

俺、これからナギを探し、ぐ、」




一度嘔吐すると、次から次に

上がって来る。どうやら

全部吐かないとダメみたいだ。




『今何処なの!?』


「エレベーター・・横」


『救急車呼ぼうか?』


「ダメだ・・、頼・・む」




こんな時に限って・・

誰も通り掛らないのが不思議だ。




『もしもし・・? ゴオ君!?

ゴオ君ってば・・・!』



厄介な事に係わりたくないって

のもあるだろうけど・・な。



俺はどの位、

その場で嘔吐し続けただろうか。


思えばよく

通報されなかったものだ・・。



すっかり

電話中だってのも忘れて・・

また眠ってしまってたらしい。




お花畑が見えないんだ、

きっと大丈夫だろ・・・。




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