Quiet man

悪い虫が付かない内に

彼女を本当の意味で

自分のものしたいと思うから

ああいった抵抗は許せなかった。


くだらない自己満足だと

云われればそれまでだが、

そんな俺に一番驚いているのは

誰あろう俺自身なのである。




____ いつからだろう?



ナギを抱いている最中、

俺は妙な気持ちに取り憑かれ

てる自分を何度となく認めてた。



( どっかオカシイのか? )



俺自身、そう思う程だった。


セックスとはかけ離れた、

異常な

殺人事件を思い出したりして。


恋人を殺した男が

彼女を食っちまったって話だ。



"彼女を・・

愛しても

愛しても、足らなかった。

だから食べたんだ"



イカレたその男の気持ちが解る

"憑かれた男"が、

この世に何人いたんだろうって。




なあ、 _____ ナギ?

俺、ヘンかな ___?






"たり・・さん、"


______________ ん?




「神足さん・・・!」

「ゴオ君・・!」




暗闇で俺を覗き込む二つの顔。


ナギとヨウちゃんだ・・。


俺はホッとした様な笑みを

この時、浮かべてたんだと思う。





< 211 / 254 >

この作品をシェア

pagetop