Quiet man
「あっ、痛い? ゴメンゴメン。

ちょっと我慢してネー。」



・・軽ッ!!

こんなに痛がってンのに何だ!!

このバカ医者!!


ギぃーーーッ!と堪えた悲鳴を

上げ続けるナギの横でアクマで

スゴーく、冷静な助産婦。



「はい、フーと吐いてえ。」



おかしいぞ、アンタら!!

文句云い掛けた時、ドクターが

呟いた。"取れなかったか" と。



「よぉし、もう一回・・!」

「ギァー♯%△×○!!」



てめえ、何時間苦しめンだ!

頼む・・! もー!  ヤメロー!!!



「・・・・ッア・・。」

「デタッ・・ウウンっ?」

「・・・!!」



悶絶してた彼女の脱力・・、

俺も取り上げられた赤ちゃんを

見て、息を呑んだ・・・青い?


しかも・・泣かないんだ・・。



俺は呆然とする中、この事態を

何てナギに説明すればいい?

と・・もう、そんな事を考えた。



「・・・。」



ナギは産声に耳を澄ますかに

瞳を閉じていると云うのに・・。



"取れなかったか"


あれはもしや・・

へその緒の事だったのか?



( 死産・・・・? )



子供は・・詩音は、窒息・・?



( 嘘だろ )




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