Quiet man
「もう・・!

夜中に即興で歌わんといて。」


「shining baby♪

どうか許しておくれ♪」


「も、えーってっ・・!

怒ってないってば・・・

ふふ、・・もおっ。」


「・・フフ。」




少し照れ臭そうな彼の、

差し出された手を取って

あたしは部屋から一歩外へ出る。


ギターを置いた神足さんは

"ゴメン"と囁き

あの時みたいに・・

抱き締めてくれた。




「特別だって意味・・教えて。」


「他には・・ないん?」


「"好き"を通り越してる・・

今、解った・・。」





彼が云わずにいた2文字は


とっくに神足の中、


5文字に変わっていたのだ



「ナギ・・?」



長い、長い、キスを

あたし達は止めない



「ン・・・・」



ベッドまでの距離が


凄く・・遠く感じた・・




< 82 / 254 >

この作品をシェア

pagetop