虹色列車
夏音編



一番最初の恋は失敗した。
その次の恋も失敗した。
その次も…。


私は恋愛において成功した試しがなかった。


いざ、告白しようとしたらもう彼女がいたり、
告白しても振られたり…

でも、こんなのはまだまだ序の口で‥


お付き合いに至れても浮気してたり、
付き合ってた彼に奥さんがいたり、
酒飲んだ勢いで殴られたり…


ホントにつくづく男運のない女だなって思う。

まぁ、振られたりしたら当然辛いわけで
振られては部屋に籠もって泣いたりした。

姉さんはそんな私を気遣ってか翌日はいつも優しく接してくれた。


ある日私が街を歩いてたら綺麗な女の人に声をかけられた。
元彼の彼女か何かがまた何か言いに来たのかと思って
一瞬身構えたが、
女性は私に読書モデルにならないかと言って来た。

私は背中に鳥肌が走るのを感じた。
私はその場で即座にその女性に返事をした。






私がモデルの世界に入ってからはいい人に出会う機会がぐっと増えた。

そのため男性の友人も増えた。
その中から新しい彼氏ができたりしたけどやっぱり駄目で…。




ある日…

いつもと何一つ変わらなかったあの日
家に帰ったら


床が朱かった


その真ん中にお姉ちゃんがいた。








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