“俺の女”




礼は
"先輩じゃない?"って
取らないことを
進めた




だけど…





「どっちみち
学校で
見つけられるし…」




〜♪〜♪〜♪〜




鳴り続ける
着信音―‥





あたしは意を決して
通話ボタンを押した







「‥はい」





電話の掛け主は





<もしもし?
三年の水谷京子だけど
分かる?>



予想通り
京子さんだった‥!







「‥はい。分かります」





礼が心配そうに
見てる



あたしは
大丈夫って顔で
伝えた






<ちょっと話
あるんだけど
今からいいかな〜?>




すごく強めな言い方で
声も低い‥




あの時の電話と
一緒だ―‐






「‥はい‥はい、
分かります‐
はい、失礼します‥」




プーップーップーッ




「何て?!」




「今から話したいから
**駅まで来てって‥」





「今から??!」





「うん‥‐」






「あたしも行くよ!!!」




「え‥でも‐」




「一人で来いって
言われた??」




「ううん‥
でも いいよ!
礼まで
何か言われたら
いけないし」




礼まで
巻き込みたくない‥




大事な友達まで


傷付けたくないから‥




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