“俺の女”




「何言ってんの?!
あかり一人で
行かせる訳ないじゃん!!
どうせ先輩たちだって
何人か
いるばずだし‥
とにかく!
付いていく!!」






礼はなぜか
涙ぐんでいた





「ありがとう礼‥!」






あたしたちは
家にいた礼の
お姉ちゃんに
駅まで送ってもらった








「先輩
どこにいるの??」




「分かんない‥
駅だけしか
言ってなかったから‥」






呼び出しなんて
生まれて初めてだよ…





何言われるか
分かんないけど


ヒロさんのことなのは

確か‥





ヒロさん‥‐



あたし


怖いよ‐‥




なんで

電話切っちゃったの?






あたしなんて
どーでも
いいのかなぁ‥…‐






「っあかり!!!
先輩いたよッ!!」




「え‥!?」





ちょっと先に見える
コンビニの前に
先輩たちの姿はあった




「二人だね…」




礼がボソッと言う






予想では
5〜6人だった




マンガみたく
囲まれて
言いあげられてる感じ







内心少し

ホッとした…‥





あたしと礼は

ゆっくりと



近づいて行く…




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