真夏の雪
いつの間にかユキは私の手を取り私達は手を繋いでいた。



私は高ぶる気持ちを必死に抑えて…
冷静な自分を作り上げた。


…ユキには幸せになって欲しいから…。


私といれば不幸になる…。



雪斗「ほらっ!あれ!見ろよ鈴!

…二人はいろんな場所に行って…

思い出を作って…




私はそれで十分。


鈴「…ユキ。


雪斗「なんだよ?


鈴「この町にはどれくらいいるの?


雪斗「ああ…、本当は鈴のパン屋寄った時に出てくはずだった。


鈴「あ…ごめんね…。


雪斗「別にいいって。パン屋もなんか楽しかったし。


鈴「そうなんだ。



雪斗「…人も沢山いたし、もう少しここにいてもいいかな?




鈴「…よかった。


雪斗「まだ鈴んちに世話になるかも。


鈴「全然いいよっ。お母さんの看病も…店番もしてもらったし…。



…もう少しなら。

………いいよね?


雪斗「なら、またよろしくな?


鈴「…はいっ。


雪斗「でも最初この町来たときどうしようかと思ってたぜ…町に誰もいねーしさ?


鈴「この時期だけです;ごめんね。

雪斗「鈴が謝ってどうすんだよ…。

鈴「…ごめん。


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