恋愛の条件
「あの、広瀬さん?」

デスクに戻ろうとすると、佐野に呼び止められた。

手にはチョコレート?

「何、佐野さん?」

「昨日はすみませんでした!」

急に佐野が深々と頭を下げる。

「えっ?何が?」

「イーストアジアの資料分析殆ど手伝ってもらって……」

「あぁ、そのこと?」

「無責任なことしたと思ってます……」

顔はまだ俯いたままの佐野を優しく下からのぞく。

頬を紅潮させて、目には涙が溜まっている。


(かわいいなぁ……)


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