恋愛の条件
あの瞳で見つめられて
あの指で触れられて
あの唇で……
今朝シャワーを浴び、夢だと思いたいのに身体中に残された修一のしるしに昨日のことは現実だと思い知らされた。
必至でこすってファンデで隠して……でも消えない赤い痕。
手に入らない男に付けられたキスマークは刻印のように刻まれ、まるで自分の心から修一を消すことは無理なんだと思い知らされているようだった。
(でもね、やっぱり私ってすごいんだ……修の前ではちゃんと平然としてられるのよ)
別に泣いてみせてもいい、修一を困らせてみせてもいい
だが、そんなことをしても時間の無駄だから、修一は絶対に手に入らない男だから、そう自分に言い聞かせた。