恋愛の条件
「う、うるさいっ!!」

「あぁ、キスマークの痕も隠しておいた方がいいんじゃない?」

自分がスカーフを取ったくせに悪びれもなくしれっと言う。

まぁ、俺がその痕つけたって皆にばらしてもいいけどね、なんて恐ろしいことを言い、修一はミーティングルームを出て行った。

気が抜けた奈央はアームチェアーにもたれるように項垂れた。

微かにのこる修一の匂いに身体が反応する。


『欲しいものは必ず手に入れるからな』


修一は奈央を見つめてそう言った。


(欲しいものって……私?

違う!!勘違いしちゃダメ!!修はからかう玩具が欲しいだけ……)
 

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