恋愛の条件
プレゼンの流れを一通り網羅できた頃、修一が予算について尋ねてきた。

「広瀬、経営企画部との予算の話し合いはどうなった?」

「あっ……はい。提出した予算の変更案には何点か減額が必要です。全ての増額は認められませんでした」

「それではダメだ!!」

口を挟んできたのは修一ではなく、片桐だった。

「何の為の話し合いだ?わかっているのか?」

「はい、申し訳ありません……」

「笹倉課長は頑固だからな。俺から直接話をしてくる」

「そんな……ちょっと待ってください!」

席を立とうとする片桐を奈央は呼び止めた。


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