恋愛の条件
------翌日。


奈央は胃が痛くなるのを我慢しながら出社した。

寝不足で緊張気味の奈央とは対照的に、修一と片桐は余裕の表情でアメリカンフットボールの話で盛り上がっていた。


(なんなのこの二人……今から社運をかけたと言ってもいいくらいのプレゼンがあるのに……)


奈央はペットボトルの水を一気に飲み干し、自分を落ち着かせた。

「おはようございます」

「おはよう。10時にここを出るから。準備はできているか?」

片桐が奈央に向き合い確認をする。

「はい、できてます」

「資料は?」

「もうかばんに入れました。予備に10部コピーしてあります。ダブルチェックしたましたが、確認します?」

「確認してあるなら、別にいい。」

奈央の気が張っていることに気がついたのだろうか、片桐の目が少し柔らかく笑う。


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