恋愛の条件
「だからもうこんなことヤメテ……」

「何で?」

修一は動じた様子もなく、しれっと聞いてくる。

「な、何でって、普通しないでしょう?」

「そうなの?」

修一は奈央の言った言葉も半ば聞いていない様子で顔を近づけてきた。

「ちょ、ストップ!!」

「何だよ?」

「ひ、人の話聞いてたの?」

「まぁ、一応……」

「一応って……」

「俺には関係ないことだから」


(関係ないって、そんなはっきり……)
 

修一の唇はすぐそこまできている。

彼が話すたびに呼吸が奈央の唇に触れ、奈央の理性を脅かす。

「ダメよ……」

奈央は絞るように言葉を続けた。

「私は他の男と付き合うって言ってるのよ、わかってるの?修も彼女がいるのにこんなのおかしいでしょう?」

「----はぁ?」

奈央のことばに初めて修一が身を引く。

「何わけわかんねぇこと言ってんの?」

「わけわかんないって……修の頭おかしいんじゃないのっ!?」

わけが分からないのはこっちだ、と奈央の怒りが沸騰する。



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