恋愛の条件
修一が言葉を続けようとした時、エレベーターホールの方から出勤した社員の話声が聞こえてきた。
苛立ちを隠せない様子で修一は時計を見た。
「チッ……もう8時半かよ……」
「…………」
修一は大きく溜息をつき、握った奈央の手にギュッと力をこめた。
「Time´s up?〔時間切れ?〕」
「…………」
ドアのすぐそばまで社員たちの明るい笑い声が近づくのを感じながらも、奈央は修一の手を離せずにいた。
「修……手、離して?」
「お前が離せよ……」
「…………」
次の瞬間、ガチャと勢いよくドアが開かれ、奈央は咄嗟に修一の手を振り払い視線を彼から背けた。
修一もいつもの表情に戻り、奈央のデスクからそっと離れた。
苛立ちを隠せない様子で修一は時計を見た。
「チッ……もう8時半かよ……」
「…………」
修一は大きく溜息をつき、握った奈央の手にギュッと力をこめた。
「Time´s up?〔時間切れ?〕」
「…………」
ドアのすぐそばまで社員たちの明るい笑い声が近づくのを感じながらも、奈央は修一の手を離せずにいた。
「修……手、離して?」
「お前が離せよ……」
「…………」
次の瞬間、ガチャと勢いよくドアが開かれ、奈央は咄嗟に修一の手を振り払い視線を彼から背けた。
修一もいつもの表情に戻り、奈央のデスクからそっと離れた。