恋愛の条件
「ここ、うまいだろ?」

「本当においしい。私、お野菜のお寿司って初めて食べました。お箸が進みすぎて太っちゃう」

「別に太ってないし、スタイルいいから気にしなくてもいいだろ?」

片桐は不可解そうに眉を寄せて奈央を見る。

「でも、最近太りやすくて……」

「昨日抱きしめた時、すごく気持ちよかったけど?これ以上痩せるな」


(こ、この人ってどうしてこんなストレートに……)


昨夜のことを思い出し、奈央の頬が赤くなる。

「か、片桐さんって女の人デートに誘う時っていつもこんなところ連れてきているんですか?」

奈央は顔の火照りを隠そうと話題を変えた。

「いや、広瀬さんが初めてかな?」

「そう、なんですか?」


(絶対にウソだ!慣れすぎでしょ……)


「今日はゆっくり話ししたかったし……」

そんなことはどうでもいいと片桐の瞳(め)が語っている。


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