恋愛の条件
「そっち側に行ってもいいか?」

「----え?」

奈央の返答を聞く前に片桐が移動する。

畳に布の擦れた音がやけに響き、視線を落としていても距離が近づくのが分かる。


(どうしよう……)


奈央が動揺していると、片桐の手がそっと彼女の頬にふれ、その綺麗な顔が近づいたきた。

戸惑いの表情を見せた奈央の瞳に、優しい片桐の眼差しが映る。

あぁ、やっぱり安心する、そう思った瞬間、唇が重なった。

奈央は、昨夜のような抵抗もなく彼のキスを受け入れた。


(やっぱり、この人、キスがすごく上手い
キスだけでこんなにトロけそうになるなら


どんなセックスをするんだろう……)



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