恋愛の条件
ガラガラ----
静まり返った医務室にドアが開く音が聞こえ、奈央は咄嗟に涙を拭きまだ浮遊感の残る身体を支えた。
「裕樹?ごめんね、カバンそこに置いといて。もう、一人で大丈夫だから」
「奈央っ……」
勢いよくカーテンを開けて入ってきたのは裕樹ではなく、奈央が今一番会いたくて、そして会いたくない男だった。
「修……」
「はぁ、はぁ……奈央……」
走ってきたのだろうか、修一は肩で呼吸を整えながら奈央の傍にかけよった。
「お前、倒れたって……」
修一は額から流れる汗も拭わず、奈央を強く抱きしめた。
「バカヤロウ……すっげぇ心配しただろっ」
「…………」
奈央を抱く修一の手に力が入り、その表情からはいつもの余裕の色が消えていた。
「頭打ったって?大丈夫なのか?」
今までになく焦る修一の姿を見て、奈央の心が大きく揺さぶられた。
「修……っ」
奈央は胸の息苦しさを吐き出すように彼の名前を連呼し、その胸にすがりついた。
「な、奈央?」
「ほ、本当なの?」
泣きたくなんかなかったのに、優しく名前を呼ばれ、そのせいで涙が溢れる。
「どうしたんだ?」
「またニューヨークに戻るって本当なの?」
「どうしてそれを……」
ゆったりと背中を撫でていた修一の手が止まり、顔は驚きに染まる。
「さっき山内課長に聞いて……」
静まり返った医務室にドアが開く音が聞こえ、奈央は咄嗟に涙を拭きまだ浮遊感の残る身体を支えた。
「裕樹?ごめんね、カバンそこに置いといて。もう、一人で大丈夫だから」
「奈央っ……」
勢いよくカーテンを開けて入ってきたのは裕樹ではなく、奈央が今一番会いたくて、そして会いたくない男だった。
「修……」
「はぁ、はぁ……奈央……」
走ってきたのだろうか、修一は肩で呼吸を整えながら奈央の傍にかけよった。
「お前、倒れたって……」
修一は額から流れる汗も拭わず、奈央を強く抱きしめた。
「バカヤロウ……すっげぇ心配しただろっ」
「…………」
奈央を抱く修一の手に力が入り、その表情からはいつもの余裕の色が消えていた。
「頭打ったって?大丈夫なのか?」
今までになく焦る修一の姿を見て、奈央の心が大きく揺さぶられた。
「修……っ」
奈央は胸の息苦しさを吐き出すように彼の名前を連呼し、その胸にすがりついた。
「な、奈央?」
「ほ、本当なの?」
泣きたくなんかなかったのに、優しく名前を呼ばれ、そのせいで涙が溢れる。
「どうしたんだ?」
「またニューヨークに戻るって本当なの?」
「どうしてそれを……」
ゆったりと背中を撫でていた修一の手が止まり、顔は驚きに染まる。
「さっき山内課長に聞いて……」