恋愛の条件
「私も悪いと思っているけど、修も悪いと思わない?」
事の発端を二人に捲し立てるように話した奈央は、わかるでしょ?と同意を求める。
「広瀬さんの気持ちも分かりますが、黒沢さんも傷ついたと思います。ニューヨークに連れて行くなんてすごい決断だと思うし、中々男の人にはできませんよ」
「修一のことなんてどうでもいいけど、私には奈央自身が分からないわ。そもそも私は結婚なんて墓場だと思っているし」
「沙希も佐野さんもひどい!」
「いや、あの、勿論黒沢さんも言葉が足りないですよね、それはひどいです」
泣きそうになる奈央を宥めるように佐野は言葉を付け足す。
「広瀬さんの気持ちも分かりますよぉ」
「私には全っ然わかんない」
「沙希だって片桐さんと結婚するくせに……」
「私の場合は“する”んじゃなくて“してあげる”の。片桐がどうしても私を繋ぎ止めておきたいからしてあげるのよ?」
「ふぇ……沙希ばっかり愛されててズルイ!」
気づけばちびちび飲んでいたビールジョッキが空になっている。
とうとう酔いが回ったのか、いつもの泣きが入ってしまった。
「広瀬さんだって愛されているじゃないですか。泣かないでくださいよ~」
「知らないっ……グスッ……」
事の発端を二人に捲し立てるように話した奈央は、わかるでしょ?と同意を求める。
「広瀬さんの気持ちも分かりますが、黒沢さんも傷ついたと思います。ニューヨークに連れて行くなんてすごい決断だと思うし、中々男の人にはできませんよ」
「修一のことなんてどうでもいいけど、私には奈央自身が分からないわ。そもそも私は結婚なんて墓場だと思っているし」
「沙希も佐野さんもひどい!」
「いや、あの、勿論黒沢さんも言葉が足りないですよね、それはひどいです」
泣きそうになる奈央を宥めるように佐野は言葉を付け足す。
「広瀬さんの気持ちも分かりますよぉ」
「私には全っ然わかんない」
「沙希だって片桐さんと結婚するくせに……」
「私の場合は“する”んじゃなくて“してあげる”の。片桐がどうしても私を繋ぎ止めておきたいからしてあげるのよ?」
「ふぇ……沙希ばっかり愛されててズルイ!」
気づけばちびちび飲んでいたビールジョッキが空になっている。
とうとう酔いが回ったのか、いつもの泣きが入ってしまった。
「広瀬さんだって愛されているじゃないですか。泣かないでくださいよ~」
「知らないっ……グスッ……」