恋愛の条件
わかっている。

修一には痛い程愛されている。

忙しいからと言って、修一は奈央のことを蔑ろにしたことなどない。

愛情は注いでくれるし、お互いに多忙を極めているので、奈央を気遣って家事はほぼ彼がしてくれている。

そしてどんなに疲れていても常に奈央を求め、絶え間ない快楽の渦に奈央をどっぷり引き込む。

修一から与えられる愛は甘く、それは恍惚として中毒になりそうになる。

彼に片思いをしてどん底を這いまわっていた時期が長い分、今の幸せが夢のようで-----

修一が出張で会えない夜は、この幸せがいつか壊れるのではないか、と一人ベッドで不安な夜を過ごすこともある。

プロポーズされてから6か月、何も彼から言われない。

そんな些細なことが、奈央にとってはすごく重大で、

修一を愛せば愛すほど欲張りになっていく-----



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