恋愛の条件
奈央が会計を済ませようと先に立ち上がったとき、ちょうど店員が奈央たち3人のコートを手にパテーションを開けた。
「あっ、すみません。もう閉店ですよね?」
「いえ、お時間の方はまだ大丈夫ですが、お迎えの方がいらしてます」
「え?」
何のことかわからず首をかしげていると、店員は「お会計もその方がお済になられて」と一言残し、コートを手渡した。
座敷を降り、出口の方を覗けば、そこには愛しくてやまない婚約者が優しく微笑んで立っていた。
「修……」
数時前まで一緒に甘い時を過ごしたばかりだというにのに、時間が惜しいと云わんばかりに修一は奈央の傍まで歩みより腕の中に閉じ込める。
「奈央、今日は酔ってない?」
「今日はウーロン茶しか飲んでないから。迎えに来てくれたの?」
「あぁ、また酔っぱらっていないか心配でな」
「もうっ!」
ここがどこかも忘れて二人の世界に浸っているバカップルに、沙希も佐野も呆れてしまう。
「ねぇ、邪魔!」
「あっ、やだごめんなさい」
顔をパッと向ければ、沙希が冷ややかな嘲笑を浮かべて立っていた。
「よう、沙希。昨日はありがとな」
頬を染める奈央を腕の中におさめたまま修一は沙希に挨拶をする。
「どういたしまして。ねぇ、とりあえず出ない?」
沙希は、店に迷惑だ、と二人の間を裂くように先頭を切って外へ出た。
「あっ、すみません。もう閉店ですよね?」
「いえ、お時間の方はまだ大丈夫ですが、お迎えの方がいらしてます」
「え?」
何のことかわからず首をかしげていると、店員は「お会計もその方がお済になられて」と一言残し、コートを手渡した。
座敷を降り、出口の方を覗けば、そこには愛しくてやまない婚約者が優しく微笑んで立っていた。
「修……」
数時前まで一緒に甘い時を過ごしたばかりだというにのに、時間が惜しいと云わんばかりに修一は奈央の傍まで歩みより腕の中に閉じ込める。
「奈央、今日は酔ってない?」
「今日はウーロン茶しか飲んでないから。迎えに来てくれたの?」
「あぁ、また酔っぱらっていないか心配でな」
「もうっ!」
ここがどこかも忘れて二人の世界に浸っているバカップルに、沙希も佐野も呆れてしまう。
「ねぇ、邪魔!」
「あっ、やだごめんなさい」
顔をパッと向ければ、沙希が冷ややかな嘲笑を浮かべて立っていた。
「よう、沙希。昨日はありがとな」
頬を染める奈央を腕の中におさめたまま修一は沙希に挨拶をする。
「どういたしまして。ねぇ、とりあえず出ない?」
沙希は、店に迷惑だ、と二人の間を裂くように先頭を切って外へ出た。