恋愛の条件
女三人の女子会の楽しい時間もあっという間に過ぎ、閉店間近になった。

女とは本当にげんきんなもので、昨日は修一の愚痴ばかりでヤケ酒していた奈央も、今日はウーロン茶だけで、幸せオーラいっぱいに惚気話で沙希を辟易させた。

「佐野ちゃん、これ以上奈央の惚気話に付き合っていられないし、山下に迎えに来てもらったら?」

「いえ、今日は自分で帰ります。連日で山下さんに申し訳ないです」

「佐野さん、何言っているの!?そんなこと言っていたら男なんてすぐつけあがるんだから!!」

勝ち組にでもなったつもりなのだろうか、奈央が男に愛されるにはね!と佐野に詰め寄る。

「で、でも山下さん今日も残業で忙しそうだったし」

「もう、裕樹はそんなこと気にしないでしょ?」

「そうよ~。奈央が言っても説得力ないけど、男は女に尽くすようになってんだから」

「説得力ないってどういうことよ!」

「謝らないって言いながら、結局ごめんないさい、もう許してってベッドに縛り付けられていたのは誰?」

「-----ぅ」

沙希はパークハイアットのスィートにビデオカメラでも仕掛けていたのだろうか?

どうしてわかるの?と真っ赤な顔で沙希を睨む。

「ホント奈央って単純。これに懲りたらもう軽率な言動と行動は控えることね」

「-----ハイ」

奈央はこの先ずっとこの親友に頭が上がらないのだろうと項垂れた。



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